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新着情報・プレスリリース

ヒト細胞学会英文誌「Human Cell」におけるモンゴル乳酸菌研究成果掲載のお知らせ

更新日:2017年5月 1日

南日本酪農協同株式会社は、医学系学術英文雑誌「Human Cell」において、下記のとおりモンゴル乳酸菌に関する抗ピロリ作用の共同研究成果を発表しましたので、お知らせいたします。

研究発表概要 

■タイトル

Lactobacillus paracasei starin 06TCa19 suppresses inflammatory chemokine induced by Helicobacter pylori in human gastric epithelial cells.

Lactobacillus paracasei 06TCa19株はヒト胃上皮細胞においてHelicobacter pylori感染により誘導される炎症性ケモカインを抑制する)
 

■著者

南日本酪農協同(株) 竹田志郎、有馬勇夫、竹下正彦
モンゴル国立科学技術大学 C. Tsend-Ayush
モンゴルバイオテクノロジー協会 T. Oyunsuren
東海大学農学部バイオサイエンス学科 井越敬司
東海大学医学部感染症研究室 古賀泰裕
麻布大学獣医学部 動物応用科学科 竹田志郎、坂田亮一

 

■発表日
 2017年4月22日(土)

■概要

Helicobacter pylori (ピロリ菌)感染は胃がんや胃潰瘍を引き起こす重要なリスクファクターであると知られている。IL-8やRANTES(Regulated on Activation normal T cell Expressed and Secreted)のような炎症性ケモカインはピロリ菌感染で上昇する。本研究では、プロバイオティクス株Lactobacillus paracasei 06TCa19株がヒト胃由来培養細胞を用いたピロリ菌添加によるIL-8とRANTESの遺伝子発現およびタンパク量にどのような影響を与えるかを調査した。その結果、ヒト胃上皮細胞株MKN-45においてピロリ菌添加によって上昇したケモカイン(IL-8、RANTES)を06TCa19株が抑制し、ヒト胃由来AGS細胞においても同様に06TCa19株がケモカインを低下させた。その際、ピロリ菌を添加したMKN-45細胞において06TCa19株がNF-κBとp38の活性化を抑制した。さらに、ピロリ菌由来の毒素タンパク質CagAは06TCa19株添加によって低下し、ピロリ菌数も少なくなっていた。さらに、共培養の上清に含まれる乳酸量が06TCa19株添加で著しく上昇していた。このようにして、06TCa19株から産生された乳酸がピロリ菌の接着を阻害し、MKN-45細胞内のCagA量が少なくなったと推測された。さらに、IL-8とRANTESの量も抑制され、転写因子であるNF-κBの核内移行(炎症によって増加する)も低減されていた。以上のことから、06TCa19株はピロリ菌によって誘導される胃内の炎症を予防する可能性があると示唆された。

以 上