⽜乳や乳製品が届くまで

牛乳や乳製品はどうやってみんなのところに届くのかな?

工場見学パンフレット

搾乳・集乳

南九州の各農家から集められた生乳は、冷却設備を備えたタンクローリー車で9℃以下に冷却されたまま、工場へ運ばれてきます。

生乳ってなに?

絞ったままの牛のお乳のことです。生乳に加熱殺菌処理をおこなったものが、牛乳として販売されています。

 

秤量受乳・受入検査

工場に運ばれた生乳に問題がないか、量や味、におい、色、細菌検査、成分などを厳しく検査します。

 

清浄化

受入検査をパスした生乳は、「クラリファイヤー」という機械に入ります。
この機械で、目に見えないくらい小さなゴミなどを取り除きます。
きれいになった生乳は、もう一度タンクに戻されて冷やされます。

クラリファイヤーのしくみ

生乳をすごい勢いで回転させることで、 目に見えないくらいの小さなゴミを遠心力でとりわけます。

 

冷却・貯乳

検査に合格した生乳だけが、貯乳タンクに送られ、7℃以下に冷やして保存します。

都城工場の貯乳タンク

ピカピカの塔のようなタンクがまぶしい!
100トンのタンクが3つ、20トンのタンクが6つならんでいます。

 

均質化

しぼった生乳をそのままにしておくと、脂肪が分離してしまいます。
「ホモゲナイザー」という機械を使って、生乳の中にある脂肪の集まりを細かくします。こうすることで、脂肪の分離を防いでなめらかで消化しやすい牛乳になります。

ノンホモ牛乳って知ってる?

均質化をしない牛乳のことを「ノンホモ牛乳」と呼びます。
牛乳を飲むとお腹を壊しやすいという方にはおすすめですが、品質にばらつきがあったり、お料理に使いづらいといった欠点があります。

 

殺菌・貯乳

バターやチーズ、飲料などの製品の原料になる生乳は、より安心で安全な製品を作れるように、更に熱で温めて殺菌します。
殺菌後はすぐに5℃以下まで冷やされて、別の貯乳タンクに貯められます。

 

充てん・検査

牛乳をはじめ、ヨーグルト、プリン、カフェオレ、飲むヨーグルトなど、都城工場で作った製品を容器に詰めて密封します。賞味期限の文字が入り、ケースに入れて冷蔵庫で10℃以下で保存します。
ケースに入れる前に、いくつかの製品をピックアップ(サンプリング)して厳しい最終検査が行われます。

 

出荷

トラックで県内、全国の店舗に運ばれます。

毎日どのぐらい牛乳をつかうの?

都城工場で製造に使う生乳は、1日約200t弱。そのうち約6割が飲料に、残りの4割が加工品になります。工場見学では、デーリィ牛乳の充てん(牛乳をパックに詰める工程)と、検査の工程を見ることができます。敷地に入るとすぐに見える大きなタンクも要チェックです!