平成30年度 日本酪農科学会学会賞 受賞のお知らせ

2018年9月14日に和洋女子大学(千葉県市川市)にて開催された日本酪農科学シンポジウムにおいて、弊社研究員が学会賞を受賞しましたのでご報告いたします。
日本酪農科学会は日本で唯一のミルクサイエンスに関する学会であり、酪農・乳業に関する学術ならびに産業を牽引する学術団体です。本学会賞は酪農科学の発展に寄与する研究業績をあげた研究者に授与される賞です。
この度の受賞を、弊社の長年にわたる研究・開発への評価と受け止めるとともに、今後も引き続き牛乳・乳製品の価値創造を追求し、更なる新商品の研究・開発に積極的に取り組んで行きたいと考えています。

■受賞者

商品開発部 基礎研究課 課長 中野智木

■受賞研究

「乳成分を利用した機能性食品素材の開発に関する研究」

■研究概要と受賞理由

乳成分を利用した機能性食品素材に関する研究に関する一連の研究内容が受賞対象となりました。乳成分に含まれるタンパク質とミネラルの相互作用および、ミネラルの存在形態と生態利用性について研究を行っています。牛乳に含まれるカルシウムの存在形態が吸収性や生態利用性に優れる要因の一つであることを示しました。
また、最近では酸性条件下における加熱に対するカゼインの挙動について研究を行っています。長年親しまれている「スコール」について研究したものであり、販売以来46年が経つスコールから、乳の新たな特性を見出しました。これらの研究業績が認められ受賞が決まりました。

■主な研究内容
  • 牛乳ミセル性リン酸カルシウムの特性およびその利用に関する研究
  • 鉄強化ホエイタンパク質に関する研究
  • サツマイモ焼酎蒸留残渣物の有効利用および保健機能に関する研究
  • 酸性条件下における加熱に対するカゼインの挙動に関する研究

以上