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生産者インタビュー

自分でつくる餌で健康な牛を育てる 父親から受け継いだ「牛を見る目」も自信に

柿元牧場 鹿児島県鹿屋市

更新日:2012年4月 3日

柿元勇司さんと真美さん 柿元牧場の周りには、畑が広がり、青々とした牧草が風に揺れていました。 牧場は現在、3代目の勇司さん(30)と妻・真美さん(30)が跡を継ぎ、父・博志さん(60)は牛の改良の研究に余念がなく、母・さえ子さん(58)は、仔牛の世話を手伝っています。勇司さん夫妻は、小学4年の長男、小学3年の長女、小学1年の次女と、3人の子育てと両立させながら、酪農に奮闘する日々です。

餌は自給の循環型農業

牧場のそばにも畑がありました。素晴らしい環境です  勇司さんは高校を卒業後、北海道の専門学校で酪農を学びました。「中学3年の時に、父が入院したことがあって、それが、自分のこれからを考えるターニングポイントになりました」と振り返ります。真美さんは、高校の同級生。勇司さんが鹿児島に戻って、すぐに結婚。酪農の仕事は初めてだったといいます。

牧場には、約130頭の牛がいます。そのうち30頭が、育成中の仔牛です。仔牛以外の乳牛に与える餌は、殆んど自給しています。牧場周囲や少し離れた場所にも畑があり、13haの畑に春はトウモロコシ、秋はイタリアンライグラスを作付けしています。

FR9000自走式フォレージハーベスター「この辺りでは、昔から餌はほぼ自給しています。堆肥も餌も地産地消の循環型農業ですよ」と勇司さん。特に夏場のトウモロコシの収穫は大変な作業ですが、大型の作業機械を使うことで、随分楽になったといいます。牧草は、刈り取ってロールベールに。ミックスされた餌を見せてもらうと、よく乾燥し、さわやかな香りがしていました。

地域を支えることも視野に

 柿元牧場は、今はフリーバーンという形態で牛を育てています。おがくずの上で、心地良さそうな牛たち。出産前の牛は、屋外の広い場所でゆっくりと歩いていました。この形態の一番のメリットは「牛が動いている状態を見ることで、授精をするタイミングが分かりやすい」ことといいます。

牧場には、見学者が訪れることも多いそうです また、父親の博志さんは、たくさん牛乳を出すいい体格の牛を生み出すための改良にも熱心で、県内の共進会にも数多く出場しており、オール九州ブラック&ホワイトショーでも最優秀となる一席を受賞したことがあるほどの実績を誇ります。「父を見ているので、牛を見る目が育っていると思います」と勇司さん。取材当日も、多くの見学者が訪れていました。

 質を高めつつ、これから、牛の頭数を増やして、生乳の安定供給を図っていきたい考えです。「地元で、後継者が少なくなっているという問題もあります。地域も支えていかなければと思います」。若き担い手が、日本の食、地域を守る力になっています。

取材・ライティング:Yuko Kawagoe

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